5年前に投稿した記事なのですが、日本全国でさらに「ニューボーンフォト」が広まっている現在、再度正しい認識を広める必要があると思いましたので、再投稿します♪
私が海外で学んだり、海外のニューボーンフォトグラファーからの情報を収集するなかで得た知識をもとに、海外で定義づけられているニューボーンフォトについて説明します。
ニューボーンフォトには大きく分けて2種類ある。
Newborn Photographyは直訳のとおり、
新生児写真のことを指しますが、2種類のタイプがあります。
1. Newborn Photography
(Posed Newborn Photography)
海外では、二つのジャンルにはっきりと区別されています。
1.のNewborn Photography(ニューボーンフォト)は、赤ちゃんのポージングを行うジャンルになります。世界でもこちらの方が一般的に浸透していますので、こちらをNewborn Photographyと呼んでいます。
一方、Lifestyle Newborn Photography(ライフスタイル・ニューボーンフォト)は、より自然体で生活に密着したもので、場合によってはドキュメンタリー要素をも含んでいます。
私が2016年に参加したオーストラリアのBaby Summit(※1)では、二つのジャンルは、明確に区別され、それぞれの分野で第一線で活躍している写真家により2種類の講座が開講されていました。
現在は日本でもライフスタイル・ニューボーンフォトが浸透しつつあり、「ナチュラル・ニューボーンフォト」という名前で広がっています。
2種類のニューボーンフォトについて、もう少し詳しく説明しますね。
1. Newborn Photography
こちらは写真家のアート性がより重視されているジャンルで、フォトグラファーの技術や安全への知識、そして経験が問われる分野と言われています。
写真家の意図したポーズや構図を小道具や小物を使用して撮影する新生児写真のことを指します。
一番の特徴は、胎内にいたときの丸みを帯びた独特な身体の形状を再現している点にあります。まだ生後週数があまり経っていない新生児は、体内姿勢を記憶しているため、その限定された時期にしか撮れない神秘的な姿を表現できるのです。
基本的には、スヤスヤと眠っている間にポージングをします。
新生児撮影における安全面を含めた専門的な知識とポージング技術が問われ、どのくらいの赤ちゃんを撮影したかの経験も、作品レベルに反映される分野と言われています。
またアートの表現方法の一部である、写真家のレタッチ技術も問われる分野とも言われています。
2. Lifestyle Newborn Photography
ライフスタイル・ニューボーンフォトは、作り込んだポージングはせず、赤ちゃんのより自然体の姿を撮影したジャンルを指します。
海外では、ニューボーンフォトをスタジオで撮影することが主流ですが、ライフスタイルの場合はお客様のご自宅で撮影する場合がほとんどです。
ポージングしたり小道具を使用したりせず、ご自宅のベッドルームや子供部屋、リビング等で、普段使っているもので撮影します。
ご家族や自宅の雰囲気が前面に出てくるストーリー性のある写真が多いです。
ライフスタイルの写真も、細分化するとドキュメンタリー要素の強い写真も含まれるのかもしれません。
ライフスタイルの醍醐味は、ご家族が赤ちゃんを囲んだ幸福に包まれた空気感を汲み取った写真を残すことができることだと思います。
ライフスタイルで有名なフォトグラファーの写真を拝見すると、自然体の写真とはいえ、単なるスナップ写真の延長とは一線を画す、ストーリーやコンセプトがしっかりと伝わる芸術性の高い写真がみられます。
まとめ
以上、ポージングを行う「ポーズド・ニューボーンフォト」と自然体の姿を残す「ライフスタイルニューボーンフォト」の2種類のニューボーンフォトについて説明しました。
皆様はどちらがお好みですか?
Instagramなどでどちらのタイプのものかを考えながら、ニューボーンフォトの写真を観るのも楽しいですよ!
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